高専から医学部や外国語学部への進学方法
高専から医学部や外国語学部へ進学したい学生は多数いる。そこで、高専から医学部や外国語学部への進学方法を紹介する。
編入は不可能
一般的に、高専を卒業すると工学部や理学部の3年生へ編入できるが、医学部や外国語学部への編入はできない。
大学1年生から入れる
一方、高専生であっても、普通の高校生と同じく医学部や外国語学部の1年生へ入学できる。
その入学方法は次の2通りだ。
- 高専3年生を修了した後、中退して大学を受験する
- 高専を卒業後に大学を受験する
高専3年生を修了した後、中退して大学を受験する
高専退学後の進学方法で紹介したが、高専3年生を修了すれば大学受験資格が与えられ、普通の高校生と同じ年齢で大学を受験できる。(「修了」とは4年生に進級できる単位を習得していることである。)
よくあるのは、高専3年生の時にセンター試験などを受けて大学に合格し、高専の単位もしっかりと取得し、3年生修了と同時に大学へ入学するパターンだ。
高専を卒業後に大学を受験する
一方、高専を卒業した後、(普通の高校生と比べて年齢的に2年遅れて)大学へ受験することもできる。
医学部へ進学する学生は高専を退学か
医師になれば就職率はほぼ100パーセントであり、様々な病院を転職できるので事実上終身雇用である。そしていったん医師になれば異なる分野へ転職する人も少ない。
そのため、高専を卒業するメリットがあまりないので、医学部へ進学する学生は高専を退学する道を選ぶことが多いでしょう。
実際に、私がネットで見た精神科医の事例では、高専3年生を修了後に国立大学医学部に入学し、医師になっていた。
外国語学部へ進学する学生は高専を卒業か
話は変わるが、私はかつて工業英検2級を勉強していた。工業英検1級や2級は技術翻訳家になりたい人がよく取る資格であり、そのため翻訳家に関する本もいろいろ読んだが、金原瑞人氏の著書「翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった」のように、本業だけでは食べていけない翻訳家の厳しい現状を紹介する本も多い。
翻訳業だけで食べていけないのは、日本で帰国子女や留学経験者、在日外国人、外国語学部出身者を中心に外国語ができる人が山ほどおり、小説を和訳する一般的な翻訳の仕事を奪い合っているからだ。
一方、医療や理工学といった高度専門分野は、その分野の学歴や職歴のある人しか翻訳できないため、理工学部や医学部出身の翻訳家は翻訳業だけで食べていける。実際に、高専卒の翻訳家も存在する。
また、私の同級生に外国語学部へ進学した学生がいたが、高専を卒業後に大学の外国語学部へ進学していた。
よって、外国語学部へ進学する学生は高専を卒業するメリットが十分にあるので、退学するメリットは少ない。