高専1年生からの大学編入計画
高専1年生から大学編入を考えている学生は、低学年で資格取得に励みんで単位を取得し、高学年では大学編入の勉強に励むと効率よく受験できる。
推薦か学力か、受験方法の違いで戦略が異なる
高専から大学に編入する際、推薦入試または一般入試を受ける。
推薦入試
高専の入学試験と同様に、推薦入試は高専時代の成績が重視される。
一般入試
これも高専の入学試験と同様に、当日の試験の点数で合否が決まる。
推薦目当ての学生は定期試験に励む
推薦試験の受験資格は「評点が平均80点以上」や「評点がクラスで上位20%以内」など、高専時代の成績が重視される。
つまり、志望校に推薦入試で合格したい学生は、高専の定期試験を真剣に取り組み、評点を上げることに尽力すべきだ。
ただし、推薦試験を実施している学校は、技科大や専攻科などのレベルがやや低い学校に限られているので要注意だ。
学力で合格したい学生は資格で単位取得に励む
一方、一般入試を実施している大学は非常に多く、当日の試験の点数で合否が決まるため、完全に実力勝負だ。
大学編入試験で他の学生より有利なるには、高専5年生の時に、編入試験の勉強時間の確保と学力の向上が鍵である。
そこでオススメなのが資格検定による単位取得だ。資格による単位があると、その分5年生の授業を休むことができ、編入試験の勉強において時間面で有利になれる。
下の図は一般の大学編入勉強と、資格取得型の大学編入勉強の違いである。
4年生から専門分野の授業数が増え、レポート作成や実験自習で時間がなくなる。そのため、資格取得は3年生までがもっとも良い。
失敗パターン1:見えを張って、定期試験のみ勉強
高専の定期試験において、自分の能力を高く見せるために、試験の数週間前から勉強する同級生が数名いた。
評点は良くなるが、大学編入試験のための勉強はおろそかになるため、レベルの高い学校へは進学しにくい。
失敗パターン2:TOEICばかり勉強する
失敗パターン1と同様に、見えを張るためにTOEICの点数を上げることに精を出す同級生が多数いた。
TOEICだけに特化するよりも、工業英検や情報系の検定の方が取得しやすく、授業でも役立つので、これらを受験することをオススメする。