授業料の全額免除も！特待生制度がある大学とは

高専生が大学に編入する際、特待生制度（入学金や授業料が減額または全額免除）を採用している大学がある。特待生の条件や、もらえるお金について紹介する。（現時点での情報であり、今後変わる可能性があります。）

特待生制度とは、成績が優秀な学生の学費を減免または免除する制度である。

特待生の制度は免除される金額や期間、条件も大学によって異なるが、入学試験で選抜する大学や、在学中の成績で選抜する大学もある。

豊橋技科大、長岡技科大といった高専生のために作られた大学のみならず、一部の私立大学でも、以下の表の通り高専生用の特待生制度を設けている。

**高専生向けの主な特待生制度**
	豊橋技科大	長岡技科大
特待内容	学部卒業までの2年間、返還不要な給付型奨学金を給付	vos特待生：20名を上限（スーパーvos特待生を含む）・学部入学料の全額免除・入学後2年間の授業料半額免除
特待内容	学部卒業までの2年間、返還不要な給付型奨学金を給付	スーパーvos特待生：10名を上限・学部入学料及び大学院修士課程入学料の全額免除・学部及び修士課程の授業料半額免除・博士後期課程の授業料全額免除
給付・減免額	上位20名程度：最大120万円続く10名程度：最大48万円	vos特待生：・最大約82万円
給付・減免額	上位20名程度：最大120万円続く10名程度：最大48万円	スーパーVOS特待生：・大卒まで約82万円・修士卒まで約164万円・博士卒まで約324万円

**高専生向けの主な特待生制度**
	東工大	（私立）東京都市大学
特待内容	編入学から学士課程を卒業するまで月額5万円を毎年2人に支給	学部卒業までの2年間で授業料を75％減免
給付・減免額	月額5万円×最短2年※	最大221万4,000円

（※東工大は一部の学科で2年次編入があるため最短3年間もらえる場合もある）

どの大学も特待生には多額の給付金または学費の減免が用意されているが、授業料以上のお金が貰えるのは豊橋技科大の上位20名である。

私立の東京都市大学は特待生の条件が緩く、国立50校の高専生は試験に合格すれば特待生になれる。

しかし下の表の通り、国立の豊橋技科大と長岡技科大は条件が厳しく、相当高い学力が必要である。

**特待生になる条件**
	豊橋技科大	長岡技科大	東工大
条件	・高等専門学校の全体の評定平均値が4.3以上・所属学科の第4年次成績の平均席次率が10％以内	vos特待生：・高専3年または4年次のクラス席次が1位または2位・本学大学院修士課程または博士課程の進学希望者・出身学校長の推薦	・学業成績が特に優秀・修士課程に進学予定
条件	・高等専門学校の全体の評定平均値が4.3以上・所属学科の第4年次成績の平均席次率が10％以内	スーパーvos特待生：・高専3年及び4年次のクラス席次が1位または2位・本学大学院博士後期課程の進学希望者・出身学校長の推薦	・学業成績が特に優秀・修士課程に進学予定

表の通り、技科大で特待生を受けるには入試の点数ではなく、高専時代に良い成績を取り続ける必要だ。また東工大も毎年30人程度が合格して特待生になれるのは2人しかいないため、狭き門である。