偉そうな人ほど能力が低い
私が仕事で関わった様々な人を観察してわかったことは、「偉そうな人ほど技能や知識がない」ということである。そこで、偉そうな人の特徴や、なぜ偉そうな人ほど能力が低いのかを解説する。
偉そうな人ほど能力が低いのは理由がある
偉そうな人の特徴は以下の通りである。
- 立場の高い者には媚び、低い者には高圧的な態度を取る
- 自慢話が多く、他人の欠点を常に探している
- プライドが高いため自分の失敗を認めず、他人に責任を転嫁する
これらの特徴を詳しく紹介する。
立場の高い者には媚び、低い者には高圧的な態度を取る
偉そうな人は自分に自信がないため、自分より立場が高い者に逆らうことができない一方、他人を攻撃することで自分より劣った存在を作り出し、自分の優越性を誇示しようとする。
自慢話が多く、他人の欠点を常に探している
さらに偉そうな人は劣等感を抱えているため、「自分にこれがない、あれが足りない」と常に考え、言わば、常に喉が渇いて苦しんでいる状態なのだ。
よって自分の能力の低さを隠すために、自慢話をして劣等感を軽減させている。
また自分より劣った存在を作り出すために、「お前にはこれができない、あれができない」と他人に不平や不満を述べることが特徴だ。
プライドが高いため自分の失敗を認めず、他人に責任を転嫁する
サッカー元日本代表で引退後にコーチをしていた藤田俊哉氏は、サッカー番組で「自分の失敗を他人のせいにする選手は成長しない」という趣旨の発言をしていたが、他人に責任を転嫁する人は能力が低い傾向にある。
さらに、責任転嫁は「自分を守る」という大きな効果もある。
例えば精神科医の片田珠美氏の著書「自己愛モンスター」には、秋葉原通り魔事件の加藤死刑囚について以下の記述があるが、責任を転嫁することで反省しないという特徴も併せ持つのだ。
犯行後の取り調べで、加藤は「社会が悪い」という言葉を繰り返している。また、母親のスパルタ教育によって自分がゆがめられたとも訴えていた。他者に責任転嫁することで、自己愛を守ろうとしたのである。
(出典:自己愛モンスター)
つまり、自分の非を認めずに責任を転嫁するのは自分を守る効果があるが、同時に、反省しないため能力を伸ばせないのだ。