走りだすと自動点灯する自転車用ヘッドライトを比較
私はライトを消し忘れて電池を消耗し、夜間走行時に十分な光量が出ないことや、ライトをつけ忘れて走ることがしばしばあった。
そこで、下の動画のように周囲の明るさを自動で検知し、走り出すと振動で自動点灯する自転車用ヘッドライトを比較する。
道路交通法を満たす製品はごくわずか
道路交通法では自転車の夜間走行時にヘッドライト(前照灯)をつけることが義務化されており、その明るさは最新(2014年度)のJIS規格により中心光度が400cd(カンデラ)以上と定められている。
周囲の明るさを自動で検知し、走りだすと自動点灯する自転車用ヘッドライトは様々なメーカーから販売されているが、最新のJIS規格に合格した製品はごくわずかである。
電池を使用するタイプ
最新のJIS規格に合格し、乾電池やエネループ(充電池)が使用できる自転車用ヘッドライトは次の表の通りである。
メーカー | パナソニック | パナソニック | パナソニック |
---|---|---|---|
製品名 |
ワイドパワーLEDかしこいランプ NSKL132 |
ワイドパワーLEDかしこいランプV2 SKL083 |
ハイパワーLEDかしこいランプV3 SKL080 |
明るさ | 800cd | 600cd | 1,000cd |
使用電池 | 単3形乾電池×4個 | 単3形乾電池×4個 | 単3形乾電池×4個 |
点灯時間 | 35時間 | 35時間 | 15時間 |
光源 | 白色LED | 白色LED | 白色LED |
取付位置 | 前輪付近 | 前輪付近 | 前輪付近 |
重さ(電池含む) | 185g | 215g | 215g |
他の特徴 | 電池交換がしやすい | 電池交換がしやすい | |
価格 | 2,818円 | 2,228円 | 2,736円 |
(価格は2016年7月時点におけるAmazonでの最安値を参照)
パナソニック「NSKL132」
パナソニック社の「ワイドパワーLEDかしこいランプ NSKL132」は800cdの明るさながら、1回の電池交換で35時間の点灯時間があり、電池交換もしやすい。
パナソニック「SKL083」
パナソニック社の「ワイドパワーLEDかしこいランプV2 SKL083」は、先ほど紹介した「NSKL132」と性能はほとんど変わらないが、明るさは600cdに少し下がる一方で、価格も下がっている。
パナソニック「SKL080」
パナソニック社の「ハイパワーLEDかしこいランプV3 SKL080」は、1,000cdの明るさがある一方で、1回の電池交換で15時間の点灯時間しかない。
ハブダイナモを使用するタイプ
オートライト付き自転車のように、前輪のハブ(車軸まわり)にダイナモ(発電機)を内蔵したものがあり、そのハブとダイナモが一体になったものを「ハブダイナモ」と呼ぶ。
ハブダイナモ専用型のヘッドライトは電池が不要で、同価格帯の電池式ヘッドライトに比べて非常に明るい一方で、ペダルを漕ぐエネルギーが消費されて、ペダルが少しだけ重くなるデメリットを持つ。
最新のJIS規格に合格し、ハブダイナモを使用する自転車用ヘッドライトの中で1,000cd以上の明るさを持つ製品は次の表の通りである。
メーカー | パナソニック | キャットアイ | パナソニック | パナソニック |
---|---|---|---|---|
製品名 | SKL092 | HL-HUB150 | NSKL135 | SKL129SK |
明るさ | 1,000cd | 2,000cd | 3,300cd | 8,000cd |
光源 | 白色LED×5個 | 白色LED | 白色LED×2個 | 白色LED |
取付位置 | 前輪付近 | 前輪付近 | 前輪付近 | 前輪付近 |
重さ(電池含む) | 115g | 94g | 90g | 94g |
他の特徴 | 足元と正面を両方照らす | |||
価格 | 2,409円 | 3,091円 | 2,173円 | 3,325円 |
パナソニック「SKL092」
パナソニック社の「SKL092」はLEDが5個も付いており、他の自転車用ヘッドライトに比べてLED数が非常に多いが、公表値でも最大1,000cdであり、それほど明るいわけではない。
キャットアイ「HL-HUB150」
キャットアイ社の「HL-HUB150」は2,000cdの明るさを持つが、スポットライトのような配光で照射範囲が狭いため、道を曲がる際には危険を伴う。
パナソニック「NSKL135」
パナソニック社の「NSKL135」は前方に3,300cd、足元に1,000cdの2つの光を放つため、遠くの物体も近くの物体も見やすい。
パナソニック「SKL129SK」
パナソニック社の「SKL129SK」は8,000cdという自転車用の高級ヘッドライト並みの明るさを持つが、照射範囲が非常に狭いため、道を曲がる際には危険を伴う。そのため、他の自転車用ヘッドライトとの併用が必要だ。