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自転車用の高輝度LEDヘッドライトを比較

自転車用ヘッドライトで人気のあるパナソニック、キャットアイ、ジェントス製の中から、高精度のLEDヘッドライトを比較する。

リチウムイオン充電池vs単3充電池

高精度の自転車用ヘッドライトには、電源としてリチウムイオン充電池を使うタイプや単3充電池を使うタイプがある。両者を比較すると、それぞれのメリットは次の表の通りである。

リチウムイオン充電池と単3充電池のライトを比較
リチウムイオン充電池 単3充電池
メリット 非常に明るい。
装着が簡単。
USB充電が可能。
本体サイズが小さい
繰返し充放電回数が多い。
ランニングコストが低い。
電池を他の用途に使える。
乾電池も使用可能

それでは、リチウムイオン充電池と単3充電池の2つのタイプに分けて、高精度の自転車用LEDヘッドライトをそれぞれ比較する。

リチウムイオン充電池

リチウムイオン電池を使用し、USBや家庭用電源から充電する自転車用の高輝度LEDヘッドライトは以下の表の通りである。

リチウムイオン電池が使えるLEDヘッドライトを比較
メーカー キャットアイ キャットアイ キャットアイ
製品名 ボルト1600 HL-EL1010RC ボルト800 HL-EL471RC ボルト400 HL-EL461RC
明るさ 1,600ルーメン
10,000カンデラ
800ルーメン
6,500カンデラ
400ルーメン
3,500カンデラ
使用電池 リチウムイオン充電池
6,800mAh
リチウムイオン充電池
3,100mAh
リチウムイオン充電池
2,200mAh
点灯時間 ハイ :約2時間
ミドル:約5時間
ロー :約15時間
ハイ :約2時間
ミドル:約3.5時間
ロー :約8時間
ハイ :約3時間
ミドル:約8時間
ロー :約18時間
充電時間 約8~14時間 約5時間~11時間 約3時間~6時間
繰返し充放電回数 300回 300回 300回
重さ(電池含む) 260g 140g 120g
他の特徴 電池が着脱式なので電池交換が可能。
予備電池あり(別売)。
USB充電式。
電池の残量が確認できるインジケータを搭載
電池が着脱式なので電池交換が可能。
予備電池あり(別売)。
USB充電式。
電池の残量が確認できるインジケータを搭載
電池が着脱式なので電池交換が可能。
予備電池あり(別売)。
USB充電式。
電池の残量が確認できるインジケータを搭載
価格 17,540円 11,284円 6,150円

(価格は2016年6月時点におけるAmazonでの最安値を参照)

キャットアイ「ボルト1600」

キャットアイ社の「ボルト1600」は1,600ルーメンという、自転車用とは思えないほど明るく、他のヘッドライトと比べて群を抜いている。電池は着脱式であり別売の予備電池を使えば、点灯時間を長くすることができる。

しかし、本体は重く、押しづらいボタンにより操作性が悪く、充電時間が長いので(電池を劣化させやすい)急速充電器の使用が欠かせない。

ボルト1600は、主に山の中を走行する用途に向いている。

キャットアイ「ボルト800」

キャットアイ社の「ボルト800」は800ルーメンの明るさを誇り、電池は着脱式であり別売の予備電池を使えば、点灯時間を長くすることができる。

しかし、点灯時は本体が非常に熱くなり、押しづらいボタンにより操作性が悪く、充電時間が長いので(電池を劣化させやすい)急速充電器の使用が欠かせない。

ボルト800は、主に街灯のない田舎道を走る用途に向いている。

キャットアイ「ボルト400」

キャットアイ社の「ボルト400」は400ルーメンの明るさを誇り、本体は軽く、電池は着脱式であり別売の予備電池を使えば、点灯時間を長くすることができる。

しかし、押しづらいボタンにより操作性が悪く、ボルト800やボルト1600で搭載されている急速充電機能が搭載されていないため、急速充電機能を利用するには急速充電クレードルを使う必要がある。

なお、急速充電クレードルを購入するなら予備電池とのセット商品「VOLT400 KIT」がオススメだ。お得になるように価格設定がなされている。

ボルト400は、主に暗い街中を走る用途に向いている自転車用ヘッドライトだ。

単3充電池

パナソニック社の「エネループ」などの単3充電池が使える自転車用の高輝度LEDヘッドライトは以下の表の通りである。

単3充電池が使えるLEDヘッドライトを比較
メーカー キャットアイ ジェントス
製品名 ECONOM FORCE RECHARGEABLE HL-EL540RC AX-002MG
明るさ 170ルーメン
4,000カンデラ
200ルーメン
2,200カンデラ
使用電池 単3形ニッケル水素充電池×4本
単3形乾電池×4本
単3形ニッケル水素充電池×3本
単3形乾電池×3本
点灯時間 ハイ:約5時間
ロー:約15時間
High: 約6時間
Eco:約12時間
重さ(電池含む) 227g 150g
他の特徴 エネループが使用可能。
対向車に優しい光を放つ。
ニッケル水素充電池4本付属。
明るさがほとんど変わらない一定光量ライト
エネループが使用可能。
対向車に優しい光を放つ。
電池の残量が確認できるインジケータを搭載
価格 5,780円 3,311円

(価格は2016年6月時点におけるAmazonでの最安値を参照)

キャットアイ「ECONOM FORCE RECHARGEABLE」

キャットアイ社の「ECONOM FORCE RECHARGEABLE」の特徴は、車やバイクのライトと同じく、反射光を利用した構造のため対向車へのまぶしさを軽減させていることだ。

先ほど紹介したキャットアイ社の「ボルト」シリーズを実際に使う際は、対向車へのまぶしさを防止するためにライトを下げて照らさなければならないため、手前しか照らせない。しかし、「ECONOM FORCE RECHARGEABLE」はどうどうと前方を照らせるため、街中で利用しやすい。

しかし、本体は大きくて重く、電池の出し入れがしにくく、防水性能は低く、スポットライトのような配光で照射範囲が狭いため、道を曲がる際には危険を伴う。

よって、「ECONOM FORCE RECHARGEABLE」は主に街灯のある街中を走る用途に向いている。

ジェントス「AX-002MG」

先ほど紹介した「ECONOM FORCE RECHARGEABLE」と同じく、ジェントス社の「AX-002MG」は対向車へのまぶしさを軽減させているヘッドライトだ。

しかし、電池の出し入れがしにくく、防水性能は低く、本体上部にも光を放つためまぶしい。そのため、黒いテープなどを利用して光を遮断する工夫が必要だ。

「AX-002MG」は主に街灯のある街中を走る用途に向いている。

点滅は交通違反

夜間走行時、点滅状態で自転車を運転することは交通違反である。したがって各ライトの点滅に関する情報は省略した。