高専生の留年後の進路設計
高専生は留年しても就職や進学は問題なくできるが、学校に居づらくなる。
何回留年しても就職はできる
私の在籍した高専では、留年と休学で8年在籍した学生Aがいたが、Aは問題なく就職している。
そもそも、私は「留年したから就職できない」という話を高専で聞いたことがない。やはり、高専がいかに就職しやすいかがわかる。
大学進学も可能
私の在籍した高専では、1年生で留年した学生Bがいた。Bは留年してからもう勉強に励み、その後ストレートに進級し旧帝大に合格している。
私は「留年したから大学進学できない」という話を聞いたことがなく、大学へ進学しようと思えば可能だ。
統計的には、留年した同級生は就職希望者が多かった。しかし進学する者も少なからず存在し、技科大に合格していた者もいた。
学校に居づらくなる
一方で留年する最大のデメリットは、金銭以外の理由を除けば、精神的な問題である。
まず、高専で留年すると進級した同級生に校内や寮でよく会うため、慣れるまでは学校にいづらくなる。
また、部活動に入っていた場合は後輩と同じ学年になるため、やはり学校にいづらくなる。
高専の退学者の多くが留年生であるが、留年生の気持ちを考えれば退学したくなる気持ちはよく分かる。
昨年と同じ科目をやり直すことに
制度上、留年した場合は昨年度と同じ科目をもう一度やり直す。ただし私の在籍した高専では、昨年度に評点を80点以上取得した科目は免除される仕組みだった。
退学するなら進学へ
高専退学後の進学方法で紹介したが、高専を何年生で中退しても履歴上は高校中退扱いなので就職で不利になる。よって、高専中退後は定時制高校や通信制高校、または大学に進学した方が無難だ。
(「修了」とは4年生に進級できる単位を習得していることである。)
一方、履歴が高校中退でも良いのなら、就職する手もある。