高専の退学は3年生が分岐点
高専の4年生以降に退学してもメリットがほとんどなく、3年生修了時点が退学の分岐点である。
4年生から専門科目が多くなる
高専では、3年生までは文部科学省が定める高卒認定条件を充たす必要があるため、一般科目の授業が多い。
しかし4年生からは専門科目の授業が圧倒的に多くなり、一般科目も含めた全体の授業数も多くなる。
そのため、大学1年生へ入学するために受験勉強を4年生から始める、または4年生でも続けることは難しく、大学受験資格を持つ高専3年生修了時点が退学の分岐点である。
留年生は4年生までに退学する
高専を退学して普通科高校に入り直す方法はあるが、年齢は同級生より高くなり、なにより受験勉強がたいへんなので、普通科高校に入り直す学生は(私が聞いた限り)存在しない。
4年生になるまでに留年した学生の中で、高専を退学した者は通信制などの普通科以外の高校へ進学している場合が多いし、退学して進学せずに親のコネでそのまま就職する学生もいる。
一方、4年生で留年した学生で退学した事例は(私が聞いた限り)ほとんどいない。4年生で退学してもメリットがほとんどないためだと思う。
退学するなら早めに!
普通科高校と高専では学習する内容が少し異なり、年々その差が大きくなる。
国立大学の医学部のような難易度の高いところを目指すのであれば現役で合格することは難しく、早めに高専を退学して通信制高校などに進学し、受験勉強に専念しなければならない。
3年生の途中で退学することが一番微妙な形である。