5年生で留年すると就職できるのか
企業の内定をもらいながら、留年する学生がいる。そこで、5年生で留年した場合の就職事情について紹介する。
担任と謝りに行き、内定の延期を頼み込む
かつて就職予定の5年生の中に、留年する学生はいなかったが、時代とともに徐々に増えていき、私が卒業した時は、同級生の中で(私の顔見知りが)2人いた。また、別の学科でも、さらに2人いると噂で聞いたが、確かめていないので真偽は不明である。
企業から内定をもらいながら留年した場合、卒業できないため、当然ながら就職できない。
その場合、私が在籍した高専では、「学生」と「担任」と「学科の最高責任者」の3人で、就職予定の企業へ謝りに行き、「来年必ず卒業するから内定を来年に延ばしてください」と頼みに行くことになる。
企業側が内定の延期を受け入れれば、学生は内定をもらった上で、また一年同じ勉強を繰り返すことになる。
しかし、企業が内定の延期を拒否すれば、当然ながら就職できない。よって学生は、留年して、また就職活動をし直すことになる。
退学して就職した事例もある
一方、先ほど紹介した2人の留年生の内、1人は、退学して内定先の企業に就職した。
おそらく、企業側が内定の延期を拒否したため、苦肉の策として退学の道を選んだのでしょう。
しかし、この同級生は内定先の企業に就職できたものの、最終学歴は高専中退になるため、通常は留年を選択する学生の方が多い。