単位取得の仕組み
私の在籍していた高専の単位取得方法を解説する。(他の学校では規則が若干異なる可能性あり)
定期テストで60点未満なら、単位が取れないかも
ほとんどの高専では評点が60点以上なら単位を取得できる。
評点とは:テスト+普段の取り組み
その評点とは、定期テストに出席率や課題物の提出状況などを加えて総合評価したものだ。通常は定期テストの比重が5割~8割、定期テスト以外が2~5割を占める。
例えば定期テストで70点、出席率や普段の小テストが100点で、評点の配分方法が定期テスト:それ以外=8:2なら、評点は次の値だ。
70×0.8+100×0.2=76点
救済策があり、勉強し直せば単位が取れる
評点が60点未満なら単位が取得できない。
一方、下の図のように、高専では再試験などの救済策が取られており、定期テストの点数が悪くても、勉強し直せば単位が取れる仕組みになっている。
それぞれの試験について解説する。
再テスト
再テストとは、定期テストの点数が60点未満の学生を対象とした試験である。再テストは100点満点であるが、最高60点である。ただ、任意で実施する試験であり、教員によっては実施しない。
試験問題は定期テストとほぼ同じである。
追試験
病気によって定期テストを受けていない学生は、病院や薬局の領収書を提出することで、追試験を受けることができる。同様に、就職や進学に関する理由で定期テストを受けれなかった場合も、追試験を受けることができる。
ただし病気が風邪の場合、その点数は20パーセント減点される。しかし、インフルエンザの場合は減点なしだ。
再試験
再試験とは、評点が60点未満の学生が受ける最終試験である。試験を受ける条件として、「評点が40点以上」かつ「出席時数が総授業数の2/3以上」必要だ。ただし、日程の都合上、後期(10~3月)の再試験は実施しない学校もある。
この規則には裏ワザがある。
再試験で60点未満であっても、進級していた場合、来年も受けることができる。その再再試験に落ちても、さらに来年また受けることができる。ただし出席時数が総授業数の2/3以上必要だ。
再試験で60点未満なら単位が取得できない
評点が60点未満のため再試験を受け、再試験で60点未満なら単位が取得できない。
単位が取得できない教科が2~3個あれば、留年することになる。