不登校になる高専生は留年しやすい
私の在籍していた高専で、同級生の中には不登校になる者も数名いた。そこで不登校の高専生の特徴や、授業をうまくサボる方法を紹介する。
不登校は留年への近道
私の同級生で度々学校を休む学生がいたが、その中の4人は留年している。また、そのうちの1人は完全なひきこもりとなった。
留年する学生は、進級する学生に比べて不登校経験者の割合が多いことが特徴だ。
登校拒否はひきこもりの予備軍
学校へ来ないと言えば、不良少年も該当する。不良少年たちは学校をたびたび休み、非行に走っている。現代の不登校と何が違うのか?
滝川一廣氏の著書「学校へ行く意味・休む意味: 不登校ってなんだろう? 」によると、登校拒否と怠学には大きな違いがある。
滝川 一廣 日本図書センター 2012-11-09
滝川氏は不登校を「登校拒否」と「怠学」の2つに分類しており、両者の違いが下の表である。
項目 | 登校拒否 | 怠学 |
---|---|---|
身体の症状 | 朝に頭痛・腹痛などあり夕方は元気 | ほとんどなし |
生活のリズム | だんだん朝寝坊(初期) 昼夜逆転 |
昼夜逆転 |
欠席の状態 | 継続的から完全な欠席へ | 断続的 |
学業成績 | 良い場合が多い | 一般に悪い |
学修に対する態度 | 学習意欲あり | 学習意欲は少ない、勉強は嫌い |
登校に対する態度 | 登校したいができない | 登校したくない |
行動様式 | 積極的、孤独、依存的 | 消極的、集団 |
反応 | 恐怖反応 | 逃避反応 |
他の問題行動 | わがまま、甘え、攻撃的な行動 | 夜遊び、喫煙などの非行的行動 |
家庭の問題 | 潜在 | 健在 |
父親の特徴 | 真面目、優柔不断、教育に無関心 | 放任、無関心、横暴 |
母親の特徴 | 過干渉、過保護、でき愛 | 放任、無関心 |
怠学型の不登校ならばしばしば学校へ行くようだが、登校拒否型の不登校ならば完全なひきこもりになってしまう。
つまり、登校拒否型の学生は軽い気持ちで不登校になるとそのまま留年、そして退学への道を歩くかもしれない。
ただ、どうせ不登校をするなら計画的にする方法がある。
資格をとって授業を放棄する
例えば技術英検(旧・工業英検)を取れば2単位もらえるので、2科目=2×30=60時限の授業をサボることができる。つまり、資格を修得することで進学や就職に有利なだけでなく、嫌な授業をサボる時間も手に入るのだ。
(資格については記事「資格を取って単位を稼ぐ」へ)
授業の1/3はサボれる
私が高専に在籍していた頃は、1科目あたり2/3以上の出席がないと、評点が100点でも単位は修得できなかった。しかし、逆に考えれば授業の1/3はサボれるのだ。
ただし、実際にこの制度を利用してサボっていたのは留年しそうな、成績が悪い学生ばかりだった。