夢を食い物にする専門学校は要注意
「夢が叶う」ことを謳い文句に「就職率100パーセント保証」や「就職に強い」と宣伝する専門学校が多数あるが、実際にはその分野で就職することは極めて難しく、多額の学費と時間だけが消えていく。
高専や高校を中退して、このような専門学校へ進学する学生は特に要注意である。
医療看護系以外はたいてい就職率が極めて低い
看護師のように法律で特定の学校へ行くことが義務付けられ、国家試験を受ける必要がある職種の専門学校は、学校の授業は実践的で時間も長く、就職率も高い。
一方、国家資格が必要のない専門学科は就職率が極めて低い。
例えば私の知り合いの何人かがゲームの専門学校に通い、中には2年間で380万円もかかる学校に入った者もいるが、誰もゲーム会社に就職できなかった。
私がその1人から聞いた話では、専門学校からゲーム会社に就職できるのはクラスに1人か0人といった極めて厳しい状況だ。専門学校のウェブサイトに掲載されている「就職に強い」という謳い文句がいかに嘘まみれかがわかる。
矛盾だらけの宣伝文句
下の表は高専と専門学校の違いを示したものである。
高専 | 専門学校 | |
---|---|---|
入学試験 | 難しい | 簡単 |
学生生活 | 授業の内容は難しく、数も多く、留年率は普通高校の100倍 | 授業の内容が簡単で数も少ない |
授業料 | 低い | とても高い |
高専は就職率が100%だが、留年率も100倍ある
高専の就職率は毎年ほぼ100パーセントを維持し、就職先も有名な企業が多い。
しかしその反面、高専の入学試験は難しく、留年率は普通高校の100倍もあり、高い就職率を維持するために学生にとっては厳しい教育制度となっている。
専門学校は授業が少ない
一方、専門学校は「就職率が高い」と言いつつ、なぜか簡単に入学できて、授業が少ないといった矛盾した構造を持つ。
学校のウェブサイトに「就職率100パーセント保証」や「就職に強い」と書かれていても実際には嘘であり、就職できなくてもお金は返ってこない。