1段落は3行まで
1段落は3行までにおさめ、段落間を開けると見やすくなる。
段落とは:文の集まり
段落とは、区切られたひと続きの文章のことだ。タイトルの1行でも、空白行でも、本文の3行でも、1つの段落となる。下の例(日本国憲法前文)の場合、2段落となる。
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
上のように、1行だけで1段落となる場合もあるし、3行で1段落となる場合もある。
1段落あたり3行までにおさめる
下の文章(日本国憲法前文)のように1段落に何行も文字をいれると、読みづらくなる。
Before
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
一方、下のように1段落3行以内に抑え、2段落に分けると、全く同じ文章でも見やすくなる。(デスクトップ・ノートパソコンで表示した場合)
After
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
ポイント:3行以内に抑える
3行以内に抑まらない場合でも、文章を工夫して3行以内に抑えるよう努力することが重要だ。
段落と段落の間をあけるとキレイに見える
下の文章(日本国憲法前文)のように段落と段落の間があいていないと、メリハリがなく、わかりにくい。
Before
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
一方、下のように段落と段落の間があいていると、メリハリが生まれ見やすくなる。
After
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
ポイント:段落と段落の間をあける
文章を見やすくするには、段落と段落の間をあけることは重要である。なお、段落間の長さは1行以上開けたほうが良いでしょう。