デタラメ英語教材の特徴
「聞くだけで」「50倍速で」「必ず成功する」といった謳い文句デタラメ英語教材の特徴を紹介する。
パターン1:「聞くだけで英会話ができる」
テレビCMなどで「CDを聞き流すだけで英語能力がアップします」といった宣伝がなされており、下はその典型例であるプロゴルファー石川遼選手でお馴染みのスピードラーニングの動画である。
この手の教材は以下の特徴がある。
- 教材が高額
- 「簡単に上達する」という宣伝文句
- 科学的根拠より個人の感想が多い
CDを聞き流すだけで簡単に英会話ができるという、努力不要の英語上達方法で人々を引きつけているが、実際には上達しない。
なぜなら、本当に「聞くだけ」で英語が上達するのなら、人件費が大幅削減できるため全国の英会話教室、教育機関で採用されているはずだからだ。
だが、実際には採用されていない。
つまり、「聞くだけ」で英語は上達しない。
パターン2:大量に個人の感想を掲載する
高額なデタラメ英語教材に加えて、デタラメ英語本も書店に多数並んでいる。この手の本は、表紙や文中に大量の個人の感想を掲載している。
例えば中村澄子氏の著書には、以下のような個人の感想が記載されている。
「2ヶ月で250点以上アップ」
「先生のセミナーに参加して825点に」
さらに
「先生の講座は恋愛にも効く」
といった驚くべき副作用まで宣伝されている。もちろんデタラメであり、この類の本で勉強しても英語力は格段に伸びない。
「大量に個人の感想を掲載する本」は、科学的根拠は一切無く、個人の感想を羅列することで読者に効果があるかのように錯覚させているが、効果はほとんどない。
パターン3:10倍シリーズ
ビジネス系の本に多いのだが、「年収10倍アップの仕事術」や「時間を10倍活用する思考法」など、莫大な能力を発揮できるかのような宣伝をしている本がある。
英語の上達本も同様のものがあり、苫米地英人氏の著書もその典型例である。苫米地氏によれば50倍速で英語脳が身につくらしい。
本当に英語が50倍身につくなら、全国の学校で全国の英会話教室、教育機関で採用されているはずだ。しかし、採用されてはおらず、もちろん宣伝文句はウソである。
パターン4:成功率100%保証
デタラメ本の題名に「必ず成功する~」「絶対に上達する~」といった成功率100%保証ものがある。
下の本はその典型例である安河内哲也氏の著書「できる人の勉強法」である。本の表紙には「どんな試験でも合格する!」という成功率100%の謳い文句が掲載されていることが特徴だ。
もちろん本を読んで実践し失敗しても、本の著者は責任をとってくれないし返金保証もない。