TOEFLとTOEICで横行する不正の実態
大学入試の英語の民間試験にTOEFL(トーフル)が採用されているが、カンニングが横行している実態がある。また他の英語の試験における不正行為を紹介する。
会場によってはカンニングが可能に
TOEFLには「TOEFL iBT」と「TOEFL ITP」の2種類のテスト形式があり、個人はiBT、法人はITPを受験する。
TOEFL iBTは、すべての問題をパソコン上で解答し、スピーキングはマイクで録音する。受験生はスピーキングの際に、各ブースで機械に音声を吹き込むが、下の動画ではその際に行われている不正行為を紹介している。
動画をまとめると以下の通りだ。
- スピーキングの開始時刻を遅く始めることで、リスニングの試験中に隣のブースのスピーキングの試験問題が予想できる
- 会場選びがTOEFLの一番の対策方法となっている
TOEFL iBTは検定料が235ドルと高いが、試験は年に約40~45回実施されているので、毎回受験地を変更すれば(実力がつかないのでオススメしないが、)運が良ければカンニングに適した会場が見つかるかもしれない。
他の英語の試験でも不正行為が横行している
私が読んだ雑誌の記事では、TOEICで替え玉受験が横行している実態を報じていた。
記事によれば、規制の緩い「TOEIC IPテスト」では、本来の受験者とは異なる人物が、本人のふりをしてTOEICを受験して高得点をとっている。
替え玉受験が横行する理由は、近年、社員にTOEICで一定のスコアを取ることを義務付けている会社が増えているからだ。
歳を取って物忘れがひどくなった中年の社員にとって、英語の勉強はつらい一方、TOEICで高得点を取らないと減給されたり、地位を降格させられたりするので、何百万円支払ってでも替え玉受験したほうがお得なのだ。