なぜ企業は今でも学歴を重視するのか
大学不要論が渦巻く中、今でも企業は学歴を重視した採用を行っており、その理由を紹介する。
学歴が良い社員の方が高い実績を出しているから
高専の就職率が毎年ほぼ100%で高い求人倍率を誇る大きな理由は、高専の卒業生が企業にとって高い成果を出しているからである。
例えば下のグラフは、企業が高専卒業生に対して満足しているかどうかを示したアンケート結果であるが、7割の企業が「満足」と答えており、高専生が高く評価されていることがわかる。
(出典:文部科学省-高等専門学校の充実について)
同様に、過去の統計データから学歴の良い社員ほど会社にとって高い実績を残しているのであれば、学歴を重視した採用を続ける。
学問を軽視する者は、自身の間違いを認めないため成長しない
これは私の体験談だが、私が映像制作の会社で働いていた時、会社の上司たちは映像制作初心者向けの教科書で書かれている基礎すら理解できていなかった。
おそらく過去に勤務していた先輩方も間違いを指摘しただろうが、私も間違いを指摘したら、上司は怒り出し、問題を改善しようとしなかった。
このように学問を軽視するものは自身の間違いに気づかないし、指摘されても改善しようとしない。結局、間違った方向に進み続けるので、お客から来るのは感謝より文句の方が多かった。
高学歴な人ほど学問を重視するので、企業が学歴を重視するのも納得である。