高専の就活の流れ
高専生の就職活動では、たいてい夏までに内定が取れ、遅い人でも秋ごろに内定が取れる。
大半は夏までに内定を取る
現在の大学生は就職難のため3年生から、早い人では2年生から就職活動を始めるようだ。一方、高専生は大学生に比べて就職活動は遅く、5年生の4月から夏休みまでに内定をもらう。
具体的な流れは以下のとおりだ。
4年生の12月まで:就職か進学か決める
希望する就職先の面接日が5年生の4月の場合がある。特に大手企業は面接日が早い。それまでに、成績書や推薦書の準備のため、学生は最悪でも12月までに就職か進学かを決めなければならない。
4年生の春の時点で就職希望の学生は、インターンシップや会社訪問、OBとの交流を済ませておく。
4年生の12月~5年生の4月:準備スタート
採用選考の適性検査であるSPIの勉強や、履歴書の書き方を習得し、就職説明会等に参加するなどして、希望する就職先の情報収集をする。
5年生の春:就職試験スタート
早い人は4月に内定を取っている。1社目で合格する人もいれば、落ち続けて数社受ける人もたくさんいる。
5年生の夏:就職希望者のほぼ全員が内定をもらえる
5年生の大半は夏までに内定が取れている。今まで就職試験で落ちてきた学生でも、9~10月までには内定がもらえる。
5年生の秋:就職活動の終了
それでも内定がもらえない学生でも、教員などのあっせんによって、冬休みまでにはなんとか内定をもらっている。
5年生の冬:あきらめる
希望する会社に就職できなかった場合、就職をあきらめて専攻科へ進学する学生が出てくる。(専攻科の後期の試験日が冬のため)
卒業に必要な単位が足りなければ内定が取り消しとなるため、5年生の冬は就職が決まっている学生であっても定期試験に精力を注ぐ。たまに単位が足りない学生がおり、そういった学生は検定試験に没頭して単位を取得する。
秋ごろにも求人の依頼が来る
前述した通り、高専生の大半が夏までに内定をもらえるが、中にはなかなか就職できない学生がいる。
しかし何らかの都合で労働者不足の企業が、秋以降にも高専に直接求人を出してくる。こんな優遇措置があるため、就職希望の学生は秋までに内定が取れる。