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教員の就職指導は「参考」程度に聞くべき

学校の教員は労働に関する知識が少なく、学生の夢を壊す必要もあるため、教員の就職指導はあくまで「参考」程度に聞くべきである。

知識がない者ほど自分の考えに自信を持つ

私が在籍していた高専の教員の中には、「~しないと就職できない」とか「~できないと会社で通用しない」といった持論を述べる者が多数いたが、そのような持論に明確な統計データや根拠はなく、実態に合わないものであった。

そもそも学校の教員は人材コンサルタントの経験がなく、また労働に関する法律や最高裁の判決も知らないため、本来なら就職指導をする能力はない。

にもかかわらず自信を持って持論を述べる理由は記事「説教する人ほど頭が悪いのは科学的に根拠があった」で紹介した「ダニング=クルーガー効果」によるものである。

このダニング=クルーガー効果とは、一言で言えば「能力がない者ほど自分の能力を過大評価する」ことであり、この理論は2000年にイグノーベル心理学賞を受賞している。

つまりダニング=クルーガー効果の観点で見れば、知識がない者ほど自分の考えに自信を持ってしまうのだ。日本の場合、仕事の種類や働き方は多種多様であり、時代によっても変化していくため、本来なら就職指導は非常に難しくてできない。

夢を支援してくれる「ドリームサポーター」に相談すべき

記事「絶対に相談をしてはいけない「ドリームキラー」とは」で詳しく紹介したが、例えば歌が下手な少年から「プロの歌手になりたい」と言われた時、その少年の実力を過小評価して夢を諦めさせる人はドリームキラー(夢を壊す人)である。

なぜなら少年の「今の実力」は「未来の実力」とは無関係であり、また少年の一部だけを見て勝手な基準で判断しているからだ。

一方、ドリームキラーとは反対に人の夢を支援する「ドリームサポーター」という人が存在する。彼らは過去の事例に惑わされず、相手の意志を否定せずに適切な方法を指導できる人である。

よって相談するときは、キャリアカウンセラーなどのドリームサポーターに相談したほうがいい。