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高専生の就職先ランキング

企業別の国立高専生の採用数をもとに、高専生の就職先企業ランキングを紹介し、その特徴を探る。

1位はJR東海

下の表は、高専機構と日本経済新聞が調査した、企業別の国立高専生の採用数ランキングトップ11である。

高専生の採用数
企業名 2018年度採用数 (うち女性) 2017年度採用数
1位 JR東海 80 9 72
2位 サントリーグループ※ 66 18 60
3位 花王 65 18 55
4位 旭化成 60 7 52
5位 ダイキン工業 57 17 53
6位 三菱電機ビルテクノサービス 49 2 52
7位 中部電力 48 6 43
  関西電力 48 11 46
  JXTGエネルギー 48 6 46
10位 東京ガス 45 15 41
  メンバーズ 45 10 31

(出展:日本経済新聞-高専生の就職先ランキング 、※はグループ会社を含む)

2017年度、2018年度ともに、高専生の採用数はJR東海が1位である。

なお、第7位のJXTGエネルギーとは、ガソリンスタンドの「ENEOS」を展開する日本の大企業である。

一方、第10位の「メンバーズ」という聞き慣れない会社であるが、高専枠を設け、高専生を多く採用しているため、順位が高い。

就職先は大企業が独占

下の表は先ほどの表の続きであるが、国立高専生の就職先は大企業か、そのグループ企業が占めている。

高専生の採用数
企業名 2018年度採用数 (うち女性) 2017年度採用数
13位 国土交通省 44 17 45
14位 NTT東日本グループ※ 44 8 47
15位 ファナック 40 0 19
16位 NTTフィールドテクノ 38 9 21
17位 キヤノン 37 8 38
  キヤノンメディカルシステムズ 37 6 23
19位 大阪ガス 36 9 36
20位 富士電機 31 3 24
21位 中国電力 30 3 28
22位 パナソニック 29 4 28
23位 セイコーエプソン 26 4 31
24位 東レ 25 6 13
  三菱電機 25 1 25
26位 SUBARU 24 5 32
  SUBARUテクノ 24 2 1
28位 DMG森精講 23 5 11
  JR西日本 23 3 31
  NTTインフラネット 23 6 22
  ANAラインメンテナンステクニクス 23 2 24
32位 日東電工 22 9 24
33位 フジテック 21 4 16
34位 LIXIL 20 4 16
  中外製薬工業 20 9 15
  日立ビルシステム 20 2 21
  JR東日本 20 5 15
38位 ホンダ 19 2 27
  森永乳業 19 4 23
40位 東北電力 18 1 18
  メタウォーター 18 5 16
  国立印刷局 18 4 20
  NTTコムエンジニアリング 18 5 19
  東京水道サービス 18 9 20
  三井化学 18 1 6
46位 ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ 17 1 14
  中国電力 17 1 13
  雪印メグミルク 17 8 18
  三菱電機エンジニアリング 17 1 14
  JALエンジニアリング 17 4 16

(出展:日本経済新聞-高専生の就職先ランキング、※はグループ会社を含む)

これらのランキングを見ると、高専生が就職する人気企業トップ50社はすべて大手企業か、そのグループ企業である。

逆に言えば、積極的に高専生を採用している中小企業があっても、高専生はそのような企業に就職したがらないのかもしれない。