高専の学校推薦と自由応募の違い
高専生の就職活動では学校推薦と自由応募の2種類がある。それぞれのメリットとデメリットを紹介し、それぞれの特徴を探る。
学校推薦:大半の学生が内定をとる
多くの会社が、高専生を対象とした推薦枠を設けており、大半の学生が学校推薦で就職先を決める。そのメリットとデメリットを紹介する。
メリット1:1次や2次試験を免除してくれる
高専生というだけで、就職試験の1次試験などが免除され、いきなり最終試験となる場合がある。
メリット2:試験にかかる経費は企業が負担してくれる
就職試験を受ける際かかった費用を、企業が負担してくれる。交通費や、場合によっては宿泊費も支給される。
デメリット1:内定を取ることができるのは1社のみ
自由応募であれば複数社から内定をもらうこともできるが、学校推薦の場合、内定を取ることができるのは1社のみ。つまりその会社へ入社しなければならない。
理由は、学校推薦が会社と学校の信頼関係で成り立っているためだ。学生の都合で入社を拒否すれば学校の信頼が損なってしまうので、学校推薦では就職する会社を慎重に選ぶ必要がある。
デメリット2:結果がでるまで次の企業を受けられない
前述した通り、学校推薦の場合、内定を取ることができるのは1社のみである。そのため、内定の結果がわかるまで他の会社の面接を受けることができない。
自由応募
推薦状が必要とならない自由応募の場合、複数の会社を同時に応募し、内定をもらった会社の中から、1社選択して就職する。
メリット1:何社でも受けることができる
複数社、場合によっては100社へ同時に応募することができる。数十社の内定をもらっても良いし、内定後に入社するかどうかも自由だ。
メリット2:専門分野以外の会社でも応募できる
高専に来る求人案内は理工学系のものが多い。一方、自由応募だと理工学以外の就職先を探すことができる。
デメリット1:ライバルが多い
高専枠はなく、大学生や高校生と争うことになり競争率は非常に大きい。就活時期も大学生と同じく早い。
デメリット2:全て自己責任
企業の情報はすべて自分で入手することになる。