実はニートから社会復帰する人はほとんどいない
長期間のニート生活から社会復帰した事例はほとんどなく、特に両親の病気を期に働きだした話も一切聞いたことがない。その根本原因を解説する。
ジャーナリストによればニートの最期は自殺
ジャーナリストの今一生氏の著書『親より稼ぐネオニート―「脱・雇用」時代の若者たち』によれば、著者はニートが社会復帰した事例を見たことがなく、自殺が多いと言う。
たしかに大手メディアの特集で、病気・貧困・震災など、大きな困難から努力して社会復帰した事例はよく見るが、私が知る限り長期間のニート生活から社会復帰した事例は1件だけしか見たことがない。
根本原因は「責任転嫁」と「学問の軽視」
ニートに限らず、例えば糖尿病や震災といった悲惨な末路が待っている事態はたくさんあり、各専門家が警告を発しているが、その警告に従う人はほとんどおらず、何も対策を取らない。
最悪の状態 | 対策 | |
---|---|---|
ニート | 自殺・ホームレス・餓死など | 就活、自給自足 |
糖尿病 | 失明・足の切断など | 禁酒や厳しいカロリー制限などの食事療法 |
震災 | 死亡・ケガ・住宅の倒壊・リストラなど | 引っ越し、食料備蓄など |
例えば震災について言えば、日本は地震大国であり、メディアで何度も報道されて専門家も警鐘を鳴らしているが、多くの日本人は何も対策をしていない。
しかしいざ大震災が起きれば、対策をしていなかった自分の誤ちを認めない一方、政府や救急隊を批判して責任を転嫁する。その結果、何度震災被害にあっても反省することがないため対策をせず、何度も自然災害で苦しむことになる。
別の観点から見れば、学問を軽視する人は、そもそも学問の価値を過小評価しているので専門家の意見を聞かない。このような人は普段から勉強していないことが特徴だ。